『世は変わり己も変わり続ける』

例年より早い梅雨入りで今年の夏の暑さが気になるトコロではありますがそのうち日本も亜熱帯化して四季が失われるのかと思うと寂しい気持ちになります。しかし変わり続けるのが世の理なのでこれからも前向きに進んでいきたいです。最近は政治や経済で動きが出始めていますがこれは満を持しての行動なのか窮地に追い詰められた事による乾坤一擲の手なのか・・・。結果が出るのは何年か先ですがその時過ちに気付いて方向転換しようにも慣性の力が働いて思うように動けないのでたとえ崖があっても落ちるしかない状況。「異次元緩和」が取り返しのつかない愚行ではなく、熟考に熟考を重ねた末の判断だと信じたいモノです。 僕達日本人は大東亜戦争での敗北やバブル経済の失敗からとても多くの事を学べるのに相変わらず教育機関ではくさいモノに蓋をして通り一遍の事しか教えていません。人間は挫折と失敗から学べるのに実に多くの人がその機会を持とうとすらしないのです。
何もせず「なんとかなる」と考える精神はバブル期の恩恵を受けた人達が作り出した妄想で、夢から覚めた2013年の現在の日本では最大限の努力と準備を重ねてようやく「うまくいくかもしれない」という考えがシックリくるモノだと思います。僕は好景気で世の中が浮かれている時ちょうど学生で、当時の教師や周りの大人は今我慢して一流企業に就職すれば死ぬまで遊んで暮らせると本気で信じていてその持論を得意げに語っていました。 あれから20年、「眠れる龍」と言われていた中国が「寝起きの悪い龍」となり世の注目を浴びはじめ、世界は更に拡大する情報のグローバル化よって変化のスピードを加速させていくと思われます。 これからは他者に便乗して走り回れる人ではなく、己の信念を基にして無から有を生み出せる人が必用とされる時代が来ると考えます。その為にも今は、古典の技の習得に全精力を注ぎたいと思います。時が過ぎ手遅れになる前に。

2013年06月03日
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