『もはや日本は大国ではない』

先日韓国の大統領から目が覚める強烈な言葉を貰いましたね。この言葉に対する稚拙な反応より僕たちがすべき事は、一人一人がしっかりとこの言葉を受け止めて己の姿を改めて見つめ直す事だと思います。去年僕は役者としての根幹、芯が欲しくて日本舞踊と古武道の修業を始めたのですが今後の生き方に関しては深く悩んでいました。一から出直すという言葉を言葉で終わらせない為に所属事務所も辞めたので自分が役者という根拠すら失くした様に感じたからです。そんな僕の心理を見抜いたのか、ある日舞踊の師匠がお付き合いのある芸能事務所の社長と会わせて下さいました。修行生活に入ってからより強く演劇がしたいと考えていたので、恥ずかしいのですが何でもいいから仕事が欲しいという下心丸出しで会いに行ってしまいました。 結果は散々・・・
苦しさから逃げ出したいだけの愚かな男に力を貸してくれるはずもなく初対面にもかかわらず「その歳でまだそんな事言ってるゴミのような役者を抱えると思うのか?」という辛辣な言葉まで投げつけられられました。その時は激しい怒りで何も考えられませんでしたが、何日か経って冷静になってみると悔しいけど社長の言葉は僕の現状を見抜いていたし罵倒されるのは当然だと思えました。
おかげでその日から以前にも増して努力することが出来ましたし今は去年より幾分マシになってきたと感じる事もあります。あの時自分を再認識して意識を変えなかったら多分ダラダラと稽古の日々を送ってしまったかもしれません。 韓国の大統領の日本に対する言動と行動は屈辱以外の何物でもありませんが、そのショックを自らを変革する力に置き換えればきっと日本も変わっていくと思います。戦後の日本を立派に再生してくれたおじいちゃん、おばあちゃんに対して高額な介護保険を年金から一方的に天引きなどという恩を仇で返すような制度しか作れない国ではアカンですよ。

2012年08月28日
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