『シネマカフェ』

僕の好きな映画に対する想いを勝手に語ってみます。100%独断と偏見に満ちたコメントです(笑)
2007年公開のドイツ映画なんですけど、ここ数年この作品を越す映画に出会ってません!!
僕にとってはそのくらい衝撃的な作品です。
しかし当時は「ラスト4分に何かあるんだろーなぁー」程度の印象しか感じなかったのでレンタルで観ました。なんで俺はあのとき映画館に足を運ばなかったんだぁぁぁぁぁぁ!!
このとき以来、“万事気になったら即行動”を心掛けてます。
師弟関係にあるピアニストの話なんですが映画の中の登場人物の“いいひと”は徹底的に“無能な人間”として描かれています。ちなみに主人公は笑っちゃうくらい性格が歪んでます。こんな人が身近にいたら関わりたくありません。 ・・・でもサイコーに魅力的♪♪♪
まともに働いてる人には釈然としない映画かもしれません。
一方で社会の本質を描いてると感じる人もいるかもしれせん。
「ホンネとタテマエ」
日本人は物事が円滑に進むようこれらをうまく使い分けてきた賢い民族です。
でもタテマエを使い続けるうちにそれらをホンネだと思い込んでしまっている人もいるのでは・・
今の世はタテマエ先行の社会なのでホンネで生きることはまず無理です。そんなことは誰もが分かってます。この監督にとって優れた芸術家の資質は協調ではなく孤立なんだろうなー。
自らの信念を貫ける人は孤独と向き合いながら自分の感覚を磨ける人だと考えます。
だからこそ俺はこの映画に惹きつけられるのかな。

2011年05月16日
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